年明け初めての闘病記チラ見せうっふん企画(回を重ねる毎に意味が違っていってるような?)の5回目となりますでは、どうぞご賞味あれ
2月9日 金曜日
7時、夜中たぶん1回も起きなかったから、8時間たっぷりと寝たかな。術後こういうことは一度もなかったから、元気というか、普通を取り戻してきているナと実感する。
(中略)10時近くに診察に行ったらはじめて見る先生だけど、ともかくズーッとくっちゃべる先生で、ムーランルージュから木蘭将軍(花木蘭)の事からまぁよく知ってるんだこれが。
(中略)いつも同じだけど、ガーゼ交換したあとは、傷がジンジン頭も鼻も痛くなる。(中略)やっぱり昼間寝こいていると、ちっとも眠くないよ。隣の隣のおっさんどうしたかナ。やけに静かで不気味、さっき前を通ったら、心電図みたいな音がずっとしてた。やっぱりここは病院。私のいる所じゃないってつくづく思う・・・・・・。
母・ムーラン著『メッチャ明るいガン闘病記 リライフへの道』より抜粋。
当時の私(レイナ)の日記に該当記事なし。
いつもの説明に参ります。
ムーランルージュ・・・えー有名なフランスの話です。以上、説明終わり。←それだけかよ。ってか、私が知らないのです・・・。誰か詳しい方教えてください。無知ですいません。
木蘭将軍(花木蘭)・・・中国の有名なお話で中国人なら誰でも知っています。東洋のジャンヌ・ダルクと呼ばれてます。要するに女性の身でありながら戦場に出て行く女傑の話(ディズニー映画にもなってます)であり、うちの母のムーランとはこの物語の主人公・花木蘭(ホァ・ムーラン)から付けたものです。
娘にこんな名前付けるじいちゃんも相当変わっていると思います・・・。これまたあの父にしてこの子あり。
>やっぱり昼間寝こいていると、ちっとも眠くないよ。隣の隣のおっさんどうしたかナ。やけに静かで不気味、さっき前を通ったら、心電図みたいな音がずっとしてた。
隣の隣のおっさんという人の記憶は私にはないのですが、どうやら術後とても苦しんでいたらしく、苦しくて壁叩いたりしてたみたいです。今は元気でいらっしゃることをお祈ります。
>やっぱりここは病院。私のいる所じゃないってつくづく思う・・・・・・。
だから病人なんだってば!!いる場所なんだよ!!ギャース!!
2月10日 土曜日
(冒頭省略)夜羽ちゃんが来て「自信があれば外出はかまいませんよ」だって。何を持って自信というかがすっごい問題だけど、今はどれをとっても自信といえない。ちっくしょ~!しかし来週くらいから自信よりも開き直るか居直って、出かけちゃおうかナ。でもひとりではダメだナ・・・・・・。誰をまきぞえにしよう、ウヒヒ、やっぱ、パパかナ?
(中略)今日の先生も「鼻の中が実にきれいだ、何もない、きれいにとれてるよォー」と恐ろしい言葉の連発。
結局父はまきぞえをくらったのか?確かくらったような(笑)
「自信があれば」って言われても難しいですよね。
>今日の先生も「鼻の中が実にきれいだ、何もない、きれいにとれてるよォー」と恐ろしい言葉の連発。
そりゃ恐ろしいそして今も母の鼻の中は「きれいに何もない」のである。
人間てすごいなと思うけど、なくした嗅覚の変わりに味覚が発達しています。病気になる以前には食べれなかったウニが美味しくなったそうです。臭いがなく甘みだけを感じるそうな。お酒もろくに飲めなかったのに飲めるようになり、さらにいい酒というものがわかるらしい。
つまり、金かかるようになっちまいました。
先生、やっぱ元に戻してもらっていいですか・・・。
相変わらず私がつっこみ入れるとろくなことを言いません。私が闘病記をぶち壊してたらどうしよう、と心配になる今日この頃です( ̄ー ̄; ヒヤリ
はじめてご来訪の方はカテゴリから「リライフの説明」もお読みくださいますようお願いします。
鋭意参加中です(?)よろしく応援お願いいたしますそれにしても、嗅覚の代わりに味覚が発達して、今まで食べられなかったものまで食べられるようになるとは、人間てすごいですね!
レイナさんのつっこみは最高ですよ♪
さすがに息ピッタリで話を盛り上げてくれてます(^^)
これからもつっこみをよろしくお願いましす(笑)
我が長女とムーランの一人娘のレイナちゃんが小学校から一緒で母親同士がPTAの委員をやる等仲良くさせていただいたご近所同士のお付き合い。顔の奥にできたガンとの闘病とそれを克服して元気に活躍している様子は妻から聞いてはいたが、まさかこんなに明るくユーモラスで元気な闘病日記を書いていて出版しちゃうなんてもー信じられないよ。話はすっげー昔になるけど今から40数年前、当時難病で不治の病気と言われた顔のガンにかかったミコと恋人のマコの純愛物語「愛と死を見つめて」がオール日本人の涙を絞り、やがて映画化されミコを吉永小百合、マコを浜田光夫が演じてその主題歌と共に大ヒットしました。そのフィーバーぶりはNHKテレビの「おはなはん」にも負けないくらい、なんて書くとこっちの歳がバレちゃうけれど原作を読んで泣き映画を見て、歌を聴いてと一つで3回泣ける実話だったんだけど実際、ミコは顔の手術を受けながら結局死んでしまったが、21世紀のミコならぬムーランは医学の進歩と本人の明るさ、生命力で奇跡的にこの世に生還しちゃう。その日記も決してメソメソしたりしないで自分を客観視し、時に笑い飛ばすような文章でジェットコースターのように私達をぐいぐいとその闘病生活に付き合わせちゃう。もちろん発病と手術前後は泣きの涙に暮れた時もあったに違いないだろうが、ガンに立ち向かっていく持ち前の明るさが読む者を実に爽快にしてくれる。自分を「眠れるガンの美女」と言う割にはお行儀の良い文体などではないが、死を前に開き直っているかのような真実味がこの方が伝わる。大事な主治医を羽ちゃんなんて呼ぶことは一昔前には許されなかったが、もしかして今なら「蹴りたい顔」とか「ゾンビにカツラ」なんて題で文学賞を取るかもよ。読む人に元気と希望を与えてくれるこの本はきっテレビ化、映画化されるに違いない。21世紀の「愛と死を見つめて」だもの。闘病を通してパパや娘、家族や友人、ペットとの深い愛が感動的に描かれている。
この本、既に脚本家の大御所I先生やテレビの演出家に紹介しちゃったからきっと一人歩きして各社で映像化の争奪戦になることだろう。いけない、その権利もらっておくんだった。でももっと広い世界にこの本とムーランが羽ばたいてくれた方が良い。きっとその日は近い。飛べムーラン!
が、あんなにあまりに自然に書かれるとどうも読み流せないのです。
まだまだ私も修行が足りませぬな。
つっこみ許可をいただきましたので~腕を磨いていきたいと思います(笑)
病気になっても尚明るく生きることの大切さなど、訴えていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
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